HIGEグラフの基本パターン説明は
・HIGEグラフパターン(別記事)
を参照下さい。

今回は応用編の「合成オッズとの比較」です。
HIGEオッズグラフは
「基準オッズとの乖離」をメインとしていますが
・第二の基準オッズとも言える「合成オッズとの比較」
ができる様にしています。

以下説明を。
・単勝
・馬単 相手総流し 払戻均等買い
・3連単 相手総流し 払戻均等買い

相手総流し 払戻均等買いの際の払い戻し倍率を「合成オッズ」と呼びます。

「その馬が1着で的中する」という馬券的意味は同じ買い方です。
ただし「控除率」は違います。
オッズ帯にもよりますが、平均すると約5%程度「単勝の方がお得(控除率が低い)」。

配当だとこんな感じ
単勝>馬単≒3連単


単勝の方が馬単、3連単合成オッズより配当が良いのが基本形になります。
これをHIGEグラフで表すと以下になります。
合成オッズ最初


単勝は「ローソク」で表していますが、馬単3連単合成オッズは「バーOHLC」という形式で標記しています。
青色:馬単合成緑色:三連単合成
右にちょこんと出ているバーが現在オッズ。
ヒゲの最下点で最小値を表します。


さて、問題はここからです。

5%配当が良くなるはずの単勝馬券が、【合成オッズより安い(買いが入っている)】
場合があります。例を図に示します。

合成オッズ単勝乖離


合成オッズの現在地点よりも、単勝オッズの現在地点が下の場合です。
「合成オッズと単勝オッズの乖離が発生している」と捉えることができます。
ただし、パッと見ただけでは気付きにくいですね。

というわけでHIGEグラフでは強引ですが以下の表示手法をとります。

合成オッズ単勝乖離ライン付き


現在単勝オッズ-合成オッズとの乖離が発生している場合、「右上から左下へ」実線を引きます。

「斜実線:合成オッズとの乖離が発生している」


次。
現在は合成オッズとの乖離は無いが、「最小オッズでは乖離が発生していた」パターン。
合成オッズ単勝最小乖離ライン付き


「斜点線:合成オッズとの乖離が発生したことがある」



もちろん以下のパターンもあります。
最小オッズも現在オッズも、乖離している場合です。
合成オッズ単勝現在も最小も乖離ライン付き


個人的な使い方ですが
・基準オッズから乖離して売れている馬が多数いる場合
「その中でも、さらに強い売れを示すのは?合成オッズとの乖離が発生している馬を優先する」

・流し相手を選ぶ場合
「基準オッズよりは甘い物の、合成オッズとの乖離が発生していれば消しはしない」

上記で「合成オッズとの乖離」を利用しています。
他にも「馬単だけ、3連単だけ、異常に乖離して売れている」なども察知できますね。


以下は2013年12月15日の「合成オッズとの乖離が発生している勝ち馬」一覧抜粋例
(一枚にまとめるため、各馬単勝レンジはバラバラです。ご了承下さい)
20131215gousei2


左から7頭(11トーワフォーエバーまで)は
「基準オッズと乖離+現在合成オッズとの乖離+最小オッズとの乖離」のトリプル乖離。

次の4頭(4ハードロッカーまで)は
「基準オッズと乖離+最小オッズとの乖離」のダブル乖離。

そして、一番右2頭が
「基準オッズに達していないので、単勝本体は灰色」だが、
「合成オッズとの乖離が発生している」パターン。勝ち馬となっています。

第二の基準オッズといえる「合成オッズとの乖離」にも注目して見て下さいね。

(システム班M)